友達夫婦とは
日本で女性の社会進出が進み、男性の草食化が増えていくのにともなって、昔からの「男尊女卑」タイプの夫婦関係が変化してきている、と言われています。
最近の夫婦は、お互いがお互いのライフスタイルを尊重し、パートナーとしての関係を築く、いわゆる「友達夫婦」が多くなっています。
友達夫婦は依存しすぎることもなく、対等な関係を築いており、喧嘩もほとんどすることがなく、仲が良いというのが一番の特徴です。
お互いに自立していて、役割分担もしっかりでき、理解し合える相手として、とても仲が良いのです。
夫婦というよりも、気を使わなくても良い同居人という感覚が強いかもしれません。
こう聞くと、非常に理想的な関係のように思えるのが友達夫婦なのですが、実は離婚しやすいとも言われます。
離婚しやすい理由
まず、お互いにそれぞれのライフスタイルを優先しているがゆえに、同じ家にいてもほとんど顔を合わせない、休日でも各自それぞれの予定を立てているために一緒に過ごす時間がとても短くなっています。
そのことが離婚の直接的な原因になることはあまりありませんが、一緒にいる時間が少ないので、夫婦でいる必要性を感じない、という考えになり離婚話があっさりまとまってしまうのです。
また、お互いの価値観を優先させるせいで、お互いに妥協できません。
自分の価値観を曲げたくない、という気持ちはお互いに理解し合っているため、結果的にお互い干渉しないということになっていきます。
それでは夫婦生活は成り立たないので、最終的に離婚にいたるのです。
気の合う同居人同士になってしまっているので、徐々にお互い性的な魅力を感じなくなります。
それだけで離婚に直結することは少ないですが、お互いへの関心が薄れたり、気になる異性が出来たりすると、そのまま離婚するというカップルが多いのです。
友達夫婦が長続きするには
お互いに趣味や予定を優先させること自体は悪くないのですが、プライベートな空間にいすぎて、顔を合わせる時間がないのではいずれ破局を招きます。
これを避けるため、お互いに別のことをしていたとしても、同じ空間にいて顔を合わせるようにしましょう。
もしお互いの就寝時間がいつも違っていたとしても、同じベッドで眠るのは夫婦関係を維持するために重要なことです。
同じベッドだとぐっすり眠れない、というような場合でも、ベッドは別にしても寝室まで分けてしまうと、セックスレスになってしまう可能性が高く、大きな問題となります。
お互いを理解できて尊重し合える相手と出会えただけでなく、夫婦になれたのはとても幸せなことです。
そんな相手と違う道を歩むことにならないよう、素敵な夫婦関係を作り上げていってください。